心と身体をそっとほぐす旅。伊香保温泉で出会った、優しい時間(2)

旅行

伊香保温泉の石段街を歩き、宿に着いたころには、すっかり夕暮れ時。
今回の旅の宿は、由緒ある老舗旅館「千明仁泉亭(ちぎらじんせんてい)」。
畳の香りに包まれた客室からは、山々の景色が広がり、旅の疲れがすっと溶けていくようでした。


会席料理に宿る、群馬の旬の味わい

楽しみにしていた夕食は、群馬の食材をふんだんに取り入れた会席料理
お品書きには、季節ごとに変わる彩り豊かな料理が並びます。

テーブルには、鮮やかな前菜や新鮮な刺身、そしてメインには群馬ブランド赤城牛のすき焼き鍋
目の前で湯気を立てる鍋から漂う甘い香りに、思わず箸が伸びました。
枝豆豆腐の優しい甘みや、川場村産ほたか米のふっくらご飯も印象的。
締めの杏仁豆腐と季節の果物まで、最後のひと口まで大満足のひとときでした。


灯りに包まれる、夜の石段街散歩

食後、ふらりと石段街へ。
昼間の賑わいとは打って変わって、夜の石段街は静けさに包まれ、提灯や街灯の柔らかな光が幻想的な雰囲気を醸し出していました。
上空に張り巡らされた小さな電球の灯りが星のように瞬き、石段を一段ずつ登るごとに、旅の時間がゆっくりと深まっていく感覚に包まれます。

振り返れば、眼下に広がる伊香保の夜景。
足音だけが響く石畳と、心を鎮める静かな空気──忘れられない夜の思い出になりました。


早朝の伊香保神社で心を清める

翌朝、365段の石段を登り切った先にある「伊香保神社」へ。


鳥居をくぐると、森の緑と澄んだ空気に包まれ、自然と背筋が伸びます。


参拝を終え、頂戴した御朱印帳を開くと、そこには美しい鶴、亀の絵と力強い筆致の文字。
亀の中には「心」の文字が。
旅の証として、胸がじんわりと温かくなりました。


湯の花まんじゅうで締めくくる甘いひととき

石段街の帰り道、立ち寄ったのは名物「湯の花まんじゅう」の老舗店「大黒屋本店」。


蒸したてのまんじゅうから漂う黒糖の香りと、やわらかな食感に思わず笑みがこぼれます。
お土産にも包んでもらい、旅の締めくくりにぴったりの甘さを連れて帰りました。


次回へ続く

伊香保温泉の夜と朝は、日常の喧騒から離れ、心を静かに満たしてくれるひとときでした。
畳の香り、会席料理の味わい、夜の石段街の灯り、そして朝の神社の清々しさ──どれもが胸の奥に残り、また訪れたくなる理由になりました。

次回は、そのほかに立ち寄った伊香保温泉周辺の観光スポットをお届けします。

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